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2020年9月22~24日
パリ・エキスポ・ポルト・ド・ヴェルサイユ(フランス、パリ

業界ニュース


NOAAがスーパーコンピュータの性能をアップグレード

アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、既存の複合気象気候スーパーコンピュータに新たにDell製のシステムを2基加えるアップグレードを計画しています。

IBM製およびCray製スーパーコンピュータが既に設置されている米国バージニア州とフロリダ州のデータセンターに新たに加えられるこのアップグレードにより、両データセンターあわせてさらに2.8ペタフロップスの計算速度が得られ、NOAAの総合計算速度は8.4ペタフロップスへと高まります。これにより、当システムは1秒あたり8000兆回の演算能力を獲得し、世界最速コンピュータ上位30にランクインすることになります。

米国商務長官のWilbur Ross氏は、「NOAAのスーパーコンピュータは、暴風雪からハリケーンまで数々の気象事象の監視において極めて重要な役割を果たします。この最新のアップデートにより、大きな被害をもたらす天気を予測し、アメリカ国民に警告するNOAAの能力がさらに高まります」と述べました。

複雑な計算をより高速で行うことができる、よりパワフルなスーパーコンピュータを構築し、それによって天候、水、気候予測モデルを向上させる複数年にわたる活動が進行中で、このアップグレードによりその第3段階が完了することになります。このアップグレードでストレージ容量も60%増え、NOAAはより多くの天候、水、気候の観測データを収集、処理できるようになります。

NOAA長官代理のTimothy Gallaudet氏は次のように述べています。「NOAAのスーパーコンピュータは、毎日世界中の衛星、気象バルーン、飛行機、ブイ、地上観測所から集められた何億というデータポイントを取り込み、解析しています。より高い計算速度と能力を持つことで、GOES-East、NOAA-20、GOES-Sという当庁の最新の衛星からのより多くのデータを収集、処理できることになります。またそれにより、危機管理機関、気象業界、一般市民の情報ニーズ、決断支援ニーズの高まりに応えることができるようになります」

このアップグレードにより、NOAAの国立気象局が来年アメリカンモデルとして知られる次世代グローバル・フォーキャスト・システム(GFS)を導入する下準備が整います。既に世界有数のグローバル気象予測モデルの1つであるGFSは、6時間毎に毎時予測を発信しています。新しいGFSは2019年に大きく改良され、解像度が高まります。現在NOAAは10日間にわたる13km、64レベルのモデルを出していますが、これが16日間にわたる9km、128レベルのモデルとなります。改良されたGFSは、新しいスーパーコンピュータ上で、今年のハリケーンの季節に研究モードにて稼働します。

国立気象局所長Louis W Uccellini氏は、「2019年に次世代GFSを立ち上げることになっていますが、『コミュニティ・モデリング・アプローチ』を採用して国内外の最も優れた、最も有能なモデル開発者と手を組み、新しい米国モデルが世界で最も正確で信頼できるものにしていきます」とコメントしています。

- January 2018

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