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2020年9月22~24日
パリ・エキスポ・ポルト・ド・ヴェルサイユ(フランス、パリ

業界ニュース


研究者が重力波を予測モデルに統合

ドイツの気象学者たちが気象予測モデルに重力波の影響を組み入れる方法を開発中です。



重力波は例えば前線、暴風雨、あるいは空気のかたまりが山脈を超えるときなどのかく乱プロセスの結果、大気中で発生します。時折これは、空にかかる雲の帯として目にすることができますが、波長が短いため、気象予測や気候モデルで考慮されることは滅多にありません。



重力波の計測

フランクフルトのゲーテ大学が率いる研究グループがこのパラメーター化に成功し、現在MS-GWavesプロジェクトの第2期でこの試験が行われています。重力波はわずか数百メートルから数百キロメートルと比較的波長が短いものの、時折水蒸気の移動に影響を与えるほか、大規模な風や温度分布にもかなり影響を及ぼします。



この影響は大気の上層圏で最も強く出ますが、それがひいては低層圏にも大きな影響を及ぼすため、重力波を無視しては大気中の気象や天候の現実的なモデリングは不可能です。



重力波は乱気流の予測など航空交通にも重要で、激しい降雨や嵐など異常気象にも重要な要素です。



MS-GWavesプロジェクトの第1期には、実験室でのテストに加え、レーダー、高性能レーザー、ロケット、研究航空機などを活用した史上最大級の測定プロジェクトが実施され、10か所の研究施設が重力波の発生を記録しました。



研究者たちは重力波の発生と消滅の仮説の精度を高め、高解像度の数値モデルにも信頼性高く再現できるまでになりました。



モデリング

フランクフルトのゲーテ大学大気環境科学学部、ウルリッヒ・アハッツ教授率いる研究の次段階では、この結果を用いてパラメーターを改良していきます。そしてこれを使用して、一般により解像度の低い気候気象モデルで重力波の影響を説明していきます。



研究者たちはこれまで、ドイツ国立気象サービスと、マックスプランク気象研究所で使用される気象気候モデルICONの精度を高めてきました。



新モデル、UA-ICONでは上層大気をさらに正確に予測できるようになり、解像度を変えて運用することができるため、重力波をテスト目的でシミュレーションすることも、運用モードでパラメーター化することも可能です。高度なパラメーター化は現在すでにこのモデルに組み込まれ試験されています。



このプロジェクトでは気象予報と気候モデリングへの影響にも焦点が当てられています。ここでの重要な点は、重力波と氷雲(巻雲)間の相互作用をいかにうまく説明するかであり、マインツ大学と協力して活動が行われています。



2017年9月25日

- September 2017

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