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2020年9月22~24日
パリ・エキスポ・ポルト・ド・ヴェルサイユ(フランス、パリ

業界ニュース


ESAが宇宙天気早期警報システムのパートナーを公表

欧州宇宙機関(ESA)は、宇宙天気が引き起こす損害によるグローバルなリスク削減のための早期警報システムの開発でパートナーを組む4組織

を公表しました。

新しいミッションは、宇宙船を太陽と地球を結ぶラインから離れた第5ラグランジュ点と呼ばれる定位置に配置し、宇宙天気の事象をモニタ

ーし早期に警報を発するというものです。

宇宙天気は、太陽が高い電荷を持ち超高温の、宇宙にある人工構造物や人間の生命に有害な物質を放出するときに発生します。

Airbus UKがミッションの運営、宇宙船プラットフォーム、各種機器とのインタフェースを中心にして、ミッション全体の開発をリードしま

す。STFC RAL Spaceは太陽および太陽圏の観測機器の開発を担当します。UCL Mullard Space Science Laboratoryは太陽風の測定機器開発をリー

ドします。ドイツのOHBは競争プラットフォームを開発するための第4コンソーシアムをリードし、提案はすべてESAが審査します。

Airbus UKで未来プロジェクト長を務めるMatt Perren氏は、「第5ラグランジュ点へのミッションはスペースハザードから地球を守る能力を大

きく拡大するものです。宇宙と地球にある貴重な資産の回復力を強化するために、ESAとイギリス宇宙庁をサポートし、最新の太陽観測とラグ

ランジュミッションのリーダーとしてAirbusの経験を生かせるのは喜ばしいことです。」と述べています。

UCLで受託した研究を管理することになるRichard Cole博士はこう言います。「UCLには宇宙天気の科学研究とそれを観測する機器製作の長

い伝統があります。UCLがこの重要なミッションで欧州の諸機関からなるチームをリードできることに非常に満足しています。ミッションは、

宇宙天気の早期警報システム開発と、地上・宇宙ベースの技術に対する悪影響の予測精度向上に役立つものですが、このようなことは以前には

実現できなかったことです。」

STFCのRAL SpaceのコンソーシアムをリードするJackie Davies博士は次のように語ります。「このミッションは、ここSTFCのRAL Spaceに蓄

積されたさまざまな科学や宇宙機器の専門知識を、増大する社会問題に生かす、すばらしい機会です。私たちは、NASAの最重要ミッション

STEREOに搭載されたパイオニア的な太陽圏撮影機器で発揮されたRAL Spaceのリーダーシップを基に、多年にわたりそのような宇宙天気ミッシ

ョンの必要性を説いてきました。このゴールを達成できるのはとても満足できることで、私たちはさまざまな国が共にさまざまな機器を開発す

るプログラムを主導するというチャレンジを楽しみにしています。」

稀にある激しい宇宙天気は磁気嵐を発生させ、衛星を使ったナビゲーション、短波通信、電力網に影響して、現代の技術を混乱させることが

あります。最近のESAの研究では、激しい宇宙天気の事象が欧州の社会経済に与える影響は150億ユーロ(186億米ドル)にのぼる場合があると

推定しています。このような混乱の多くは正確な予報で回避できます。ESAはこのような研究成果に基づいて宇宙船とそこに搭載する機器の最

終設計を、約18カ月後に選定する計画です。 - February 2018

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